エグバド人の王女サラ/entry30

第30回目は伝記の御紹介です。

 

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ヴィクトリア時代を生きたアフリカの王女

【 サラの旅路 】🍀

 著 者/ウォルター・ディーン・マイヤーズ氏

     ( Walter Dean Myers )

 訳 者/宮坂 宏美氏

 ©️2000 Hiromi Miyasaka Printed in Japan

 

 エグバド人の王女サラは幼い時、ダホメー人の王ゲゾ王によって殺されそうになるところを、アフリカの奴隷貿易の廃止に力を注いでいた若きイギリス人、軍艦ボネッタ号の艦長を勤めるフレデリック・E・フォーブスに助けられて、黒人の王から白人の女王への贈り物という名目ではあるが、一緒にイギリスに行き、ヴィクトリア女王の保護を受けることが出来て本当によかったです。

 ヴィクトリア女王の許で教育を受けることになりましたが、子供の時から学業優秀で、強い精神と思いやりがあったサラは、上品で賢く心の強い女性に成長しました。サラの面倒を熱心に見たヴィクトリア女王も、御優しくて素敵な方だったんだなと思います。きっと我が子の様に思われていたのではないでしょうか。

 サラは、結婚してアフリカに帰り、子供を産み、仕事をしながら充実した日々を送っていましたが、病に倒れたのが残念です。

 どんなに辛いことや嬉しいことがあっても、寛大な心と気品ある態度を保ち続けた王女サラが私は大好きです。

 

 

 

 

ヴィクトリア時代を生きたアフリカの少女

サラの旅路

 発 行/2000年11月9日 第1刷

 発行所/株式会社 小峰書店