第25回目は心理学に関する書物です。
【 感情的な人に負けない本 】🍀
著 者/和田 秀樹氏
・わたしたちが好きなのは、機嫌のいい人です。
・不機嫌な人とつき合うのは真っ平ゴメンです。
・でも、そういうわけにはいかないから
困ります。
そこで不機嫌な人と向き合っても相手の不機嫌がこちらに移らないようにするしかありません。いま現在、実際に悩んでいる人や困っている人はまず、自分の感情をコントロールする《 感情トレーニング 》から始めてみましょう。
・どうすれば相手のイヤな感情につかまらずに
済むでしょうか。
・どうすれば相手の挑発( まさにそうとしか
思えないケースがたくさんあります )に
乗らずに済むでしょうか。
・こちらまで感情攻撃をしないためには
どんな考え方や習慣が必要なのでしょうか
さまざまな視点でわけのわからない人から自分を守る方法を考えてみますが、頭で理解できても 実際の場で感情のコントロール ができなければ有効とはいえません。
だからトレーニングが必要です。
幸い、相手には困りません。いまのあなたにはすぐに浮かんでくる思い出したくない顔があるかもしれません。
そういう相手に対しても、《 感情のトレーニング 》だと思えばそれだけでも余裕が生まれてきます。《 どの手を試してみるか 》といった軽い気持ちでトレーニングに励みましょう。
最終目標は、いつもリラックスできること です。機嫌のいい人は誰でも、いつもリラックスしています。どんな嫌いな相手、不機嫌な相手、感情攻撃してくる相手の前でもいつもの様子と変わりありません。
めざすはこの境地 です。せっかくの人生、わけのわからない人にかき回されることだけはないように、いまからトレーニングを始めるつもりになってください。
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感情攻撃をしてくる人と喋ると、心が重くなり、引き込まれそうになるので、自分の感情をコントロール出来る様になりたいです。
Sakuya☯️
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✡️《 どこ吹く風 》にしてしまう
感情攻撃を仕掛けてくる人はこちらの神経に直接攻撃を仕掛けてきます。
それをまともに受けたらたいていの人間が参ってしまいます。
「 もうやめて 」「 いい加減にしてほしい 」「 まだ続くの 」といった言葉が喉元まで出かかります。
それを冷静にやり過ごそうと思うなら、境界線を引くのが一番です。これは心理的な境界線ですから、あなたと相手の立場の違い・人品骨柄( じんぴんこつがら/1 )の違い・趣味の違い・年齢の違い・一般教養の違い、なんでもけっこうです。
とにかく相手とあなたではまったく違います。
あまりにも距離があります。その距離の真ん中あたりにスッと線を引くつもりになってください。
たとえば趣味の違いです。テレビはバラエティーと大河ドラマしか観ないのが相手です。あなたは観ません。ニュースとお気に入りのドラマはチェックしますが、疲れていれば観なくてもいっこうにかまいません。映画もレンタルのDVDなら観ますが、相手はテレビでやっていればなんでも観ます。歌番組はあなたもときどき観ますが、好きな曲はipodかスマホで聴くほうが落ち着きます。相手はカラオケボックスでうっとり歌いますが、あなたはカラオケボックスが嫌いです。休日はマイペースでゆったり過ごそうとしますが、相手は周りを巻き込んでドタバタするのが好きです。
いまのはすべて例ですが、たとえていえばこんなにあなたと《 あの人 》は違うのです。
スッと線を引くこと はかんたんにできるでしょう。
そしてこう考えましょう。
「 この線から向こうはこの人が好きに騒げばいいんだ。わたしには関係ない 」
境界線の向こうで相手が何をいおうと、あなたには関係ありません。相手は相手の世界で誰かに感情攻撃しているだけで、それはあなたのことではありません。そもそも別次元の人間同士なのですから通じる言葉はないのです。
《 どこ吹く風 》とはこのことです。
1.人品骨柄( じんぴんこつがら )/人柄。
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相手との間に線を引くことは出来るのですが、線を引きながら話すのが下手でして、これからトレーニングしてゆこうと思います。
Sakuya☯️
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✡️《 いいこと 》はとにかく喜ぶ
人間は頭でっかちな生きものです。
頭でっかちというのは解剖学的にもいえることですが( 体重に占める脳の比重が異様に大きい )、ものごとをむずかしく考えるクセ があることもたしかです。
腹が減ったら減ったといえばいいのに、相手や状況を見ていろいろ考えます。
楽しい・悲しい・悔しい・怖い・腹が立つ・驚くといった単純な感情でも、頭の中であれこれこねくり回して、自分からむずかしい感情に仕立てます。
そのむずかしい感情に仕立てるのが、人間だけに特別大きく発達した 大脳新皮質( だいのうしんひしつ )です。理性や知性の脳が参加することで、笑えば済むこと・泣けば済むこと・怒れば済むことが、取り澄ましたり意地を張ったり不機嫌になったりさせます。
もちろんそういう複雑な感情こそ、大人の社会で生きていくための大切な知恵です。喜怒哀楽をそのまま表現するだけなら幼児と同じで、「 いくつになってもわがままな人 」と思われてしまいます。
けれども《 感情トレーニング 》の目的が日々機嫌よく元気に過ごすことだとすれば、ものごとをシンプルに考えてそのときそのときの感情に素直に従う生き方も大切になってきます。
楽しいときは大きな声で笑い、悲しいときは人目をはばからずワンワン泣ける人のほうが、ストレスを溜めないでやっていけるからです。
そのコツとはとにかくむずかしく考えないことです。
ほめられたら喜ぶ。いいことがあったら喜ぶ。悲しいときには泣く。いいたいことはいう。悔しいときには悔しがる。怖いときには怖がる。そういうことです。
「 人前で涙は見せない 」とか「 オトコは度胸 」「 オンナは愛嬌 」とかいった主義、信条を守るのもけっこうですが、それならせめて いいことがあったときは素直に喜ぶ習慣をつけましょう。
うれしいこと・ホッとすること愉快なことや爽快なことがあったら、喜びの感情を解き放って思う存分、幸せな時間を過ごせばいいのです。
たったこれだけでもずいぶん違います。
不満や不安、こだわりやわだかまりといった複雑であまり気持ちのよくない感情は、毎日の仕事や人間関係の中で少しずつ蓄積されて心に居座っていますが、思う存分に幸せな時間を過ごせばきれいさっぱり、どこかに消えてしまいます。
こんな効果的な《 感情トレーニング 》はないのです。
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良いことがあった時は素直に喜ぶ習慣をつけることにより、心が温かくなって、表現力が良くなると思いますので、この様なトレーニングも大事だと思います。
Sakuya☯️
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発 行/2018年4月27日 第1刷
発行所/株式会社 新講社
©️ Hideki Wada,2018