母親のトラと人間の少年との絆/entry31

第31回目は絵本の御紹介です。

 

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【 ウェン王子とトラ 】🍀

 作 者・画 家/陳江洪( チェン・ジャンホン )

 訳 者    /平岡 敦氏

 ©️ 2007 Atsushi Hiraoka

 

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 昔、深い森の奥にトラの親子が住んでいたのですが、子供のトラが猟師に殺され、母親のトラは怒り狂い、人間の村を襲うようになります。人間達はトラの怒りを静めようと、一人の人間の子供をトラが住む森へ送りました。子供の名前はウェンといい、一国の王子です。ウェン王子は恐がることなく森を奥へと進みますが、母親のトラはウェン王子に気付き牙を向けたのです。

 この著作は、そのウェン王子と母親のトラの絆、母親のトラの迫力と子供を失った悲しみが描かれた作品です。

 2005年にはドイツ児童図書賞を受賞しています。

 

 

 感動しました。私はこの世で母親の経験はありませんが、人間も動物も同じ感情を抱くのでしょうね。

   Sakuya☯️

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作者・画家紹介 ~~株式会社 徳間書店より~~

陳江洪( チェン・ジャンホン )

1963年中国生まれ。

画家・絵本作家。北京の美術学校に学び、1987年パリに移住。フランス国内外で作品展をひらいている。中国の伝統的水墨画の手法を使い薄紙に描かれた、微妙な色あいの繊細かつ迫力ある絵は見る者の心を一瞬にしてとらえる魅力にあふれ、高く評価されている。また、さまざまな国の民話集にも挿絵を描いている。本書 ウェン王子とトラ 』で2005年にドイツ児童図書賞受賞。日本で紹介されるのは、この作品が初めて。

 

訳者紹介 ~~株式会社 徳間書店より~~

平岡 敦( ひらおか あつし )氏 

1955年生まれ。

早稲田大学文学部卒、中央大学大学院終了。中央大学講師、フランス文学翻訳家。主な訳書に『 ロマン・ノワール 』『 散文売りの少女 』( 白水社 )・『 クリムゾン・リバー 』( 東京創元社 )・『 怪盗紳士ルパン 』『 第四の扉 』( 早川書房 )・『 たったひとりの戦い 』『 オオカミと石のスープ 』『 こわがりのかえるぼうや 』( 徳間書店などがある。

 

 

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ウェン王子とトラ

 発 行/2007年6月30日 初版

 発行所/株式会社 徳間書店