第47回目は勉強法に関する書物の御紹介です🍀
【 東大首席が教える超速
「 7回読み 」勉強法 】
著 者/山口 真由(やまぐち まゆ)氏
「 頭のいい人 」になれる最良の手段は、「 勉強法 」を身に付けることである
「 頭がいい人 」、「 勉強ができる人 」
「 頭がいい人 」という言葉に、皆さんはどんなイメージを抱かれるでしょうか。
そのイメージは、おそらく一様ではないでしょう。同じ頭のよさでも、その特徴や表れ方は多種多様だからです。
この中で、誰もがもっとも憧れる存在といえば、いわゆる「 天才 」です。なんの努力も必要とせずに、即座に正解にたどり着ける、真の才能の持ち主です。
しかし実のところ、私は今までの人生で、「 この人は本当に天才だな 」と、心から感服してしまうような存在には出会ったことはありません。学生時代を過ごした東大、卒業後に在職した財務省や弁護士の世界ーーーそれぞれの場所で優秀な方々とは多く出会ってきましたが、その方々も皆、何らかの形で努力と試行錯誤を重ねています。生まれついての真の天才というのは、たとえ存在したとしても、極めて少数ではないでしょうか。
では、私たちが日常で出会う「 頭のいい人 」とはどんな人たちかを考えてみましょう。
頭の回転がすさまじく速い人、「 論理的思考 」に優れた人、問題が発生したときに柔軟な発想で解決する人、その場その場で求められる行動を適切にとれる( = 空気を読める人 )・・・・・などなど、これまた、様々な人物像が浮かんできますね。
その中で、もっとも単純でわかりやすい基準といえばーーー。
実は、「 勉強ができる 」という評価ではないでしょうか。
「 勉強ができる 」は「 頭がいい 」と完全にイコールではありませんが、大きな要素のひとつです。
そして同時に、非常に「 得やすい 」評価でもあります。
意外に感じられるでしょうか。では、少し補足してみましょう。
シャープな論理力や発想力、空気を読む力などによって「 頭がいい 」という評価を受けようとすると、簡単に壁にぶつかります。なぜならそれには、瞬発力・センス・コミュニケーション力といった能力が問われており、これらの能力は先天的な要素を多く含んでいるからです。
さらにいえば、瞬発力やセンス・コミュニケーション力については、客観的な基準がないのです。したがって、いくら自分はコミュニケーション力に優れた人間だと思っても、それを誰にも疑いようのない方法で証明し、他人からの評価を得るのは非常に難しいことなのです。
しかし「 勉強 」は違います。どんな人であっても、ひとつの方法でじっくり積み重ねていけば、知識はかならず頭に入り、成績へと反映されていきます。簡単にいうと、勉強によって得られる知識は「 誰でも必ず身に付く 」ものなのです。
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知識は必ず身に付くと思うと、勉強が楽しくなりますね。
Sakuya ☯️
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「 理解と認知の最短距離 」= 勉強法を身に付けよ!
では、「 勉強のできる人 」になるには、何が必要でしょうか。
それは、「 自分の勉強法 」を確立することです。
そもそも勉強とは、新たな知識に触れ、それを理解していくプロセスのこと。このプロセスをいかに短時間で確実に行えるか。勉強法とは、その方法論です。
つまり知識を自分のものにするための最短距離を心得ていて、それを実践している人が、すなわち「 勉強のできる人 」ということになります。
勉強法が確立できていると、ある意味とても「 楽 」です。自分の勉強法というレールに乗るだけで、他のことは考えなくてもゴールにたどり着けるからです。
もし、このレールがなかったらどうでしょう。
この参考書を選んで正解だったろうか? ほかの参考書のほうがよかったのでは? いや、そもそもただ参考書を読んでいるだけでいいのだろうか? 無駄なやり方をしているのでは? 自分は要領が悪いのでは? ーーーといった疑念が必ず頭をよぎるはずです。そして、そういうちらりとした疑念は、頭の中でどんどん大きくなっていき、徹底的に検証しなければ気が済まなくなります。
別の参考書を何冊も買い込んだり、ほかの人のやり方を真似ては「 やっぱり合わない 」と引き返したり、勉強を進めるという本論ではなく、疑念の解消に時間を使い、回り道を重ねてしまいます。
「 無駄なやり方をしているかも 」と心が揺らいで、さらに無駄を重ねてしまう、なんとも皮肉な展開になってしまいがちなのです。
勉強法というレールさえ敷いてあれば、そうした迂回の一切をシャットアウトできます。
私の場合、偶然かつ幸運なことにこのレールをかなり早い段階で敷くことができました。
それはどういうことか。私は、小さいころから活字に触れる機会が多かったのです。両親が様々な絵本を読み聞かせてくれたこと、身の回りに多くの本があったこと、それを好んで読みふけっていたこと・・・・・こうした経験は、後年、「 読むこと 」を中心とした勉強法を確立させていく基盤となりました。
そしてこの勉強法の確立こそが、決して天才ではない私を、「 東大首席 」にまで押し上げてくれたのだと思うのです。つまり、これまで得たものはすべて、「 読む 」ことに特化した、自分に合った勉強法を確立できたこと、そしてその勉強法をひたすら繰り返し続けてきたことの成果だと思うのです。
POINT
「 勉強法 」というレールを敷けば、知識は身についていく。
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私は勉強法のレールが確立出来ていませんので、レールを確立して、励みたく思います。
Sakuya ☯️
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小さな工夫で、やる気にエンジンがかかる!
朝起きたら、まず何をする?
試験が迫っていて、「 今日1日、みっちり勉強しないと間に合わない! 」と思っている日があるとします。
そんな日の朝、あなたは何からはじめますか?
「 まずは眠気覚ましに、コーヒーか紅茶を飲もう 」そう思ってお湯を沸かすとしたら・・・・・。
それは理想的なスタートとはいえません。
やる気にエンジンをかけたいなら、「 まず机に向かう 」のが正解。
時間を惜しんで勉強に集中しなくてはならない日、私は、ウォーミングアップなどは考えず、本を読むことからはじめます。
眠くてもまずは机に向かい、本を開くのです。
まだボンヤリしていて、本の内容がスムーズに頭に入ってこないこともありますが、それでも「 形だけ 」勉強をはじめるのです。
5分ほど本を読んだら、その時点でお湯を沸かすために席を立ちます。沸くまでの間にまた読みます。沸いたらコーヒーを淹れて、飲みながらまた読みます。
この方法なら、ウォーミングアップと勉強を同時にできます。
まず机に向かうことは、気持ちのコントロールの上でも有益です。
試しに、机に向かわずに「 お湯を沸かす 」ことからはじめた場合を想像してみてください。お湯が沸くまでの間、コーヒーを淹れている間、それを飲んでいる間、あなたはどう感じているでしょうか。
「 早くはじめなきゃ 」ーーーそう思っているのではないでしょうか。
これは、心に余計な負担がかかった状態です。「 はじめなきゃ 」というプレッシャーは、思いのほか重くのしかかるものです。そのことがはじめるためのふんぎりを逆につきにくくしてしまうのです。皆さんも、ためてしまった仕事のほうが、むしろ、とりかかりにくくなってしまうことがないでしょうか。
半分寝ぼけていても、机に向かって形だけでもはじめてしまえば、プレッシャーに捕まえられてしまうことはないでしょう。
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朝起きてすぐ机に向かうことを実行しているのですが、勉強に対しての気持ちが明るくなりました。
Sakuya☯️
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※ 「 7回読み 」勉強法は、第4章に記載されています。
著者紹介
山口 真由(やまぐち まゆ)氏
1983年生まれ。札幌市出身。
筑波大学付属高等学校進学を機に単身上京。2002年に東京大学に入学し、法学部に進み、3年次に司法試験、翌年には国家公務員 Ⅰ 種に合格。また、学業と並行して、東京大学運動会男子ラクロス部のマネージャーも務める。学業成績は在学中4年間を通じて “ オール優 ” で、4年次には「 法学部における成績優秀者 」として総長賞を受け、2006年3月に首席で卒業。同年4月に財務省に入省し、主税局に配属。主に国際課税を含む租税政策に従事。2008年に財務省を退職し、2009年から2015年まで大手法律事務所に勤務し、企業法務に従事。2015年から1年間ハーバード・ロースクールへの留学を経て、現在は、テレビ番組や執筆等でも活躍中。
著書に「 天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある 」「 ハーバードで喝采された日本の『 強み 』 」( 以上、扶桑社 )「 いいエリート、わるいエリート 」( 新潮社 )などがある。
東大首席が教える超速「 7回読み 」勉強法
発 行/2017年6月15日 第1版第1刷
©️ Mayu Yamaguchi 2017 Printed in Japan
発行所/株式会社 PHP研究所