おはようございます。
第80回目は生物の御紹介です。
ハイイロオオカミ 陸生哺乳類
きびしい階級社会に生きる
優秀なハンター
かつて世界で最も広い範囲に分布する肉食動物だったハイイロオオカミは、何世紀にもわたって人間から恐れられ、迫害されてきました。しかし、警戒心がつよく高い知能をもつこの動物は、おとぎ話や過剰報道のおかげで、ひどい誤解を受けてきました。今では、北半球の荒野や人里はなれた山岳地帯に少数が生き残っているにすぎません。野生のイヌ科動物のなかでも最も大きいハイイロオオカミは、群れで行動する動物であり、8~20頭くらいの家族の群れで生活します。群れは協力し合って、シカのような大きな動物を狩ります。
ハイイロオオカミはなわばりを見回りながら、24時間で200kmも移動することができる。
階級社会 🌎
オオカミの群れは、「 アルファ・ペア 」と呼ばれる、最も強いオスとメスをリーダーとする厳格な階級社会をもちます。オオカミの行動のしかたは、それぞれの社会的地位によって決まります。群れのリーダーは脚を伸ばして立ち、耳や尾はピンと立て、歯はむき出しています。一方、より地位の低いものは尾や耳を下げて、身を低くしています。群れは食物を十分まかなえるだけの狩りのなわばりを守り、その境界には尿で匂いのマーキングをし、ライバル関係にある群れが近づかないよう警告します。群れのメンバーは吠え声をあげて連絡を取り合います。仲間が声を合わせて群れ全体の吠え声をできるだけ大きく、力強くし、他のオオカミを威圧しようとすることもあります。

とても有能なハンター 🌎
オオカミの群れは、協力して狩りをすることで、1頭ではとても太刀打ちできないような大きな獲物を倒すことができます。オオカミは、とても優秀なハンターです。というのは、耳がとてもよく聞こえ、鼻もよくきき、速く走れるからです。かれらは獲物を追いつめると、ふつう、つけ回して、弱いものや病気のものに狙いを定めてから襲いかかって殺します。最初に獲物を食べるのは、きまって群れのリーダーです。オオカミは単独で、ウサギのような小動物を狩ることも多いです。また、腐肉も食べます。

巣穴の母親 🌎
群れのリーダーたちだけが、交尾をし、子供をもつことができます。メスは春に地下の巣穴に入り、5~6頭の子供を産みます。約4週間後、子供たちは巣穴の外に姿をあらわし、両親や群れの他のメンバーが吐きもどした食べ物を与えられます。群れのメンバーは、リーダーの子供たちの世話もします。3~5か月もすると、子供たちは群れといっしょに走れるくらい力がつき、狩りのしかたを学びます。

オオカミの復活 🌎
ハイイロオオカミは、かつては多くの国で無制限に捕獲することが許されていました。かれらが家畜を殺すこともあったからです。多くの地域でハイイロオオカミが絶滅してしまったのはこのためです。しかし、オオカミの再移入と保護が東ヨーロッパやアメリカ合衆国の何か所かで成功を収めています。ハイイロオオカミは合衆国西武ではもはや危機的状態にはなく、東ヨーロッパのカルパチア山脈ではオオカミの調査計画が進められています。
* データは2005年頃のものです。
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ハイイロオオカミは厳格な階級社会の中で暮らしてるのですね。地位の高いものはいいですけど、低いものは尾や耳を下げ身を低くして暮らすなんて、嫌ですね。
sakuya ☯️